マスクで声が聞き取りづらい…認知症を招く難聴の疑いあり

写真はイメージ

「難聴の方では、後ろから来た自転車にぶつかって転倒した経験のある人も珍しくありません。聞こえづらいと事故のリスクも高くなります」(神崎医師=以下同)

 難聴の大半は補聴器で対処できる。難聴を“老人のシンボル”と捉え、拒否する人も多いが、認知症や事故対策のためにも、早めに補聴器を検討すべきだ。

 難聴対策のポイントを次に挙げる。

■中年世代から始まる

【難聴は40代前半から始まる】

「難聴=高齢者」という印象が強いが、中年世代から難聴は始まる。2度、3度と聞き返すことが増えたら、耳鼻咽喉科を受診した方がいい。

「認知症との関係を指摘した論文では、69歳まで難聴を放置すると認知症リスクが高いとしています。軽症のうちに補聴器を使い始めた方が慣れやすい。40代でもおかしいと思ったら病院へ」

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