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ほくろが年々大きくなって…がんにならないでしょうか?

形成外科、美容皮膚科の松澤宗範氏(提供写真)

 メラノーマの他にも皮膚がんには、罹患率の多いものとして「基底細胞がん」と「有棘細胞がん」があります。基底細胞がんは、皮膚がん全体の24%を占め、10万人に4人が発症するといわれています。顔や目の周りにできやすく、転移はしにくいがんです。

 有棘細胞がんの発症率は10万人に2・5人で基底細胞がんの次に多いがんです。

 色は黒くならず、傷や、やけどのあとに発症しやすいのが特徴です。リンパへの転移があるので注意が必要です。

 いずれも、後天性でがんになるほくろやしみは共通の傾向があります。よく見ると「非対称」「輪郭がギザギザ」「境界が不明瞭」「色むら」といった特徴があります。初期段階ではいずれも痛みはありません。早期発見・早期治療が大事ですので、ほくろが多い人や気になるほくろを見つけたら、皮膚科を受診し、検査をしてほしいです。

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