セックスが痛い

間違った情報に振り回されない…本当に必要かまずは自問を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 将来、確実に寝たきりになるわけではなく、高齢になると毛は全体的に薄くなることを考えると、真に受ける話ではないですよね。

 性交痛に関していえば、「どの潤滑ゼリーでも痛みが改善されなかった」「原因不明で長い間痛みに悩んでいる」といった場合、痛みをなんとか解決したいと願っている人ほど、キラキラした言葉で飾られた商品やサービス、「正解」とは言えない情報に振り回されやすくなります。

 事例に共通した防止策としては、「自問」です。それが本当に必要か、男/女らしさの押し付けや発信者の都合の良い内容ではないか自問をする。たとえば私は2度ほど脱毛経験がありますが、考えた末、(今の)毛量を減らしたいから必要と判断しました。

 コンプレックスにつながる悩みだと、考えたり、調べたりせずについ飛びついてしまいがち。自問がブレーキとなり、調べる・冷静になる時間をくれます。からだについて正しく書かれた教科書的な本を読み、知識を身に付けることも、不確かな情報に惑わされない上で重要です。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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