変異種が続々…新型コロナワクチンはどこまで有効なのか?

日本は来月下旬からの見込み(C)ロイター

 もちろん、これからウイルスに大幅な変異が起こればワクチンが効かなくなる可能性はある。しかし、現時点ではワクチン接種が“ムダ”になることはないといえる。

「とはいえ、そもそも今回のワクチンが新型コロナウイルスに対してどこまで効果があるのか、どれくらい効果が持続するのかもはっきりわかっていません。大規模な接種が始まったばかりでデータが不足しているのが現状です。ウイルスの変異に対してワクチンが対応できるのかどうかは、そうした大規模データが出揃ってからでないと判断できないといえます」(神崎氏)

 現時点では、ウイルスの型の違いはワクチンを接種するかしないかを決める際の判断材料にはならない。やはり、メリット(=効果)とデメリット(=副作用)をはかりにかけ、自身の感染リスクや重症化リスクをしっかり考慮したうえで決めるべきだろう。

3 / 3 ページ

関連記事