AIが築くクスリの未来

AIシステムで2万種の薬剤情報を現場のニーズに合わせて提供

写真はイメージ

 これまでの製薬企業向けシステムは、1社100製品程度に対応できればよかったのですが、実際に医療現場で使われている薬は2万種類以上あるため、それらに対応できなければなりません。また、欲しい情報は単一の薬に限らず、複数の薬を比較したいケースも多いことから、より複雑な情報提供(入手)に対応した技術開発が必要でした。

 医療現場における薬に関する情報ニーズを満たし、AIのサポートによってスムーズに情報入手ができるようにすることで、最終的には個別化された薬の最適な使用に結び付くものと期待できます。

 AIは今後ますます医療分野でも活用されていくことでしょう。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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