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バイデン政権の新型コロナ対策 「当たり前」すぎて驚く理由

バイデン米大統領(C)ロイター

 これらの総合的な対策と景気刺激策を合わせ、約200兆円の予算を提案していることは先週お伝えした通りです。

 さらにバイデン氏は、「対策は政治的な駆け引きではなく科学に基づいて行う」としています。トランプ時代から感染症エキスパートのトップにいる国立感染症研究所のファウチ博士は、「これでようやく自由になれた」と一言。以前は科学的に正しい発言ができなかったことを示唆しています。

 こんなに当たり前のことができていなかったのかと多くのアメリカ人が驚きを隠せない中、国が100%責任を負った透明度の高い対策によって、一日も早く感染が収束することを祈る気持ちでいます。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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