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口内炎ができやすい…原因はなに?対処法はありますか?

写真はイメージ

 たとえば口腔がんの初期症状の場合、舌や口の中の粘膜が荒れていたり、ただれた状態になります。また、頻繁に口内炎ができる人は今は問題なくても、対処せずに放置していると20~30年後にがん化するリスクもあります。

 ほかにも「扁平苔癬」という慢性炎症性疾患である可能性もあります。難治性口内炎のひとつで頬粘膜の両側に白い網状の病変を形成することがあるのです。難治性と診断された方は、熱いものや辛いものを食べたり、会話で粘膜に刺激を与えると痛みを感じ、一生付き合う人もいます。

 日頃から口内炎ができやすい人は、食事時に緑黄色野菜、ビタミンA、B、C、Eを摂取し、十分な睡眠とストレスをためないように意識しましょう。

 また、マスクをするようになって口内炎の患者さんが増えた印象です。マスクを装着していると、会話が減りますし、息苦しいため、口が開きがちになります。口呼吸になるので口内は乾燥しやすく、唾液の分泌も減ります。人前で口を開かないので、口腔ケアがおろそかになるのも細菌の繁殖を促します。いつも以上に手入れをしたいですね。

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