専門医が教える パンツの中の秘密

AI搭載のセックスロボット 50年後は一般的になるとの予想も

写真はイメージ

 男性用のマスターベーションのデバイス(道具)として、等身大の女性を模した人形の「ダッチワイフ」があります。風船式、ぬいぐるみ式、ソフトビニール製など、素材や作りはさまざまです。また、シリコーン製で数十万円もする高級ダッチワイフは「ラブドール」とも呼ばれます。

 マスターベーションの際には、安価で手っ取り早い「エロ本」「AV」「ネット動画」を使う人が圧倒的に多いと思います。これらのマスターベーション用の道具とダッチワイフが違うのは、女性器を模したオナホールが装着されているので「疑似性交」ができるという点です。実際に体を動かし、オーガズムを得られるので、よりリアル感があるわけです。

 さらに欧米のダッチワイフは進化を遂げています。AI(人工知能)を搭載した「セックスロボット」が次々と開発されているのです。所有者の好きな体位、性的な趣味なども認識し、最も興奮する“淫語”(スケベな言葉)やあえぎ声も発するそうです。性器は自然に人工体液が分泌され、熱を帯びるようにもなっているといわれます。

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尾上泰彦

尾上泰彦

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

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