セックスの不満のひとつに、男性の「早漏」が挙げられます。射精の時間を自分でコントロールできずに、希望時間よりも早く射精してしまう状態です。では、医師が治療の対象とする早漏とは、どれくらい早く射精してしまうのでしょうか。
いまのところ最新のコンセンサスになっているのは、国際性医学会議(ISSM)の主導で検討され、2008年に発表された次の定義です。▼性交時に射精がいつも挿入前、または挿入1分以内に起きる。▼腟内挿入中に射精を遅らせることがまったく、あるいはほとんどできない。▼性交時に射精が早いことが苦痛、悩み、不満に感じる。あるいは性行為を避ける。
しかし、早漏を考える上で大切なのは、明確な時間の基準ではなく、本人たちがどう感じているかです。たとえ1分以内でも男女双方に不満がなければ、治療が必要な早漏とはいえません。また、男性に不満はなくても、女性が不満に感じている場合もあります。ですから早漏は女性の性機能障害の原因にもなります。
専門医が教える パンツの中の秘密