同時に、自分と同じ回答を選ぶ味方がいたケースでは正解率が跳ね上がったように、たった1人でも味方がいれば、自分の気持ちを正直に言いやすい傾向があることも分かりました。「アッシュの同調実験」は、まさに人間の不安定さを浮き彫りにした実験であり、一個人が“変わった人”で存在することの難しさを伝えているとも言えるでしょう。
裏を返せば、良き理解者が1人でもいれば、自信を持って行動できる。先のアッシュの実験では、すべての回で被験者と同じ線を選ぶ人(つまり味方)が1人いると、同調する確率は5・5%まで減少し、本来の正解率に近づいています。
友人が多いに越したことはありません。もちろん、「おひとりさま」もすてきです。ただし、良き理解者がいることこそ、最も尊い。たった1人でも、百人力になるのです。
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