セックスが痛い

彼女が痛みに悩んでいるなら肩をなで、ぎゅっと抱きしめて

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 経験者の立場からすると、局部の痛みはほかの場所の痛みより不安に感じやすい。ましてや相手に冷たい対応を取られれば、サッと心の扉を閉じて距離を置き、痛みのことは打ち明けず一人で解決しようとする人も出てきてしまいます。

 痛みの感覚を同じように理解するのは難しいですが、信頼できるパートナーの癒やす力は大きいものです。信頼関係がある相手だからこそ、さすられることで安心が生まれる。性交するほど信頼がある間でありながら、その相手の挿入で痛むという特殊な構造を逆手に取って、安心を与える、さする行為はより効果が期待できそうです。

 もしお互いに性生活を継続したい気持ちがあれば、一緒に解決するつもりで向き合い、トライアルアンドエラーを繰り返しながら、痛みが少なく、楽しいセックスの方法を探してみてください。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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