ワイン好きは白内障になりにくい? 米国眼科学会誌に論文掲載

ワインで白内障の発症を遅らせることができる!?(C)日刊ゲンダイ

 コホートとは、ある特定の疾患の起こる可能性がある要因・特性を考え、対象集団(コホート)を決め、その要因・特性を持った群(曝露群)と持たない群(非曝露群)に分けて、疾患の罹患や改善・悪化の有無などを一定期間観察し、その要因・特性と疾患との関連性を明らかにする研究方法。ランダム化比較試験に次いで信頼度の高い研究手段とされている。

「今回、分析の対象となったコホート研究は、英国の長期大規模バイオバンク研究『UKバイオバンク』(約47万人参加)と、欧州の栄養とがんの関連を調べる大規模コホートの『エピック・ノーフォーク研究』(約2・3万人参加)です。アルコール摂取量はバイオバンクがネットによる『自己申告』、エピック・ノーフォーク研究は『食物摂取頻度質問書』により確認。そのうえで、公的資料で確認された、左右どちらか片方でも白内障手術を受けた人を対象に分析しています。なお、2つのコホート研究対象者の中で、研究開始から1年以内や自己申告の白内障手術は除外しています。その結果、両研究でワインの飲用が白内障手術を減らすことが明らかになったのです」

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