ただし、お酒を飲めば飲むほど白内障を除去してくれるわけではない。
アルコール消費量の増加は「エピック・ノーフォーク研究」では白内障手術を受けるリスクの低下と関連していたが、「UKバイオバンク」ではU字形の関連が観察されたという。
「酒量としては英国政府が推奨する週最大14単位(アルコール度数13・5%のグラスワイン175ミリリットルなら約6杯)以内の人は、白内障手術を受ける可能性が低いとしています。サブ解析としてアルコールの種類が調べられていますが、ワインはビールやスピリッツ(蒸留酒)より有効であることが明らかにされています。ワインに含まれる抗酸化物質が白内障手術を受けるリスク低減の説明になるかもしれません」
■因果関係を判断するにはさらなる研究が必要