新型コロナワクチン接種後に死亡751事例でわかること

接種される米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン(C)共同通信社

 厚労省は21日、専門家による新型コロナワクチンの副反応検討合同部会で、2月17日の接種開始から7月11日までに667件の死亡事例が発生していたことを報告した。内訳は米ファイザー社製663例、モデルナ社製4例である。7月16日までに延長すると新たにそれぞれ83例、1例が加わり、総死亡は計751例となる。

 ワクチンは2月17日以降7月11日までに米ファイザー社製が3615万1787人に対して5843万9259回、モデルナ社製は145万212人に181万8033回が接種されている。

 専門家による評価では、ファイザー社製ワクチンの663件のうち、600件は情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない「γ」、3件はワクチンと死亡との因果関係が認められない「β」とされ、モデルナ社製ワクチンの4件は「γ」とされた。

 持病や飲んでいる薬、衣食住の環境などさまざまな背景を持つワクチン接種者の死とワクチン接種の関係を判断するのは難しい。専門家が判断に慎重になるのは当然だ。とはいえ、亡くなった方々にどのような特徴があるのかを知ることは新型コロナワクチンのリスクを知るうえで重要だ。合同部会に提出された資料を元に情報を整理してみた。

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