今年こそ水虫を徹底して治したい ポイントは 「爪」にあり

爪白癬の治療は早ければ早い方が良い

 患者の大半は高齢者で、多くは複数の薬を飲んでいるため、飲み薬の増加に抵抗を覚える人もいる。しかし飲み薬のメリットと、爪白癬をきちんと治せないことの弊害を説明すると、ほぼ全員が飲み薬での治療に納得するという。

「ただ、その説明に時間を要することから、飲み薬という選択肢を最初から提示しない医師も少なくありません。治療に時間がかかると患者さんのドロップアウト率が高まります。飲み薬を中心に、塗り薬とうまく使い分けての治療がよいと思います。患者さんが心配する副作用も、医師がしっかり管理して処方すれば、ほとんどの人は問題ありません」

 爪白癬の治療の流れはこうだ。「爪が白や黄色に濁る」「爪が厚くなる」「爪がボロボロになる」が代表的な爪白癬の症状だが、実際は人によって症状がまちまちな上、類似の症状を呈する別の爪の疾患もあり、ベテラン皮膚科医でも見た目だけで判断できないケースがよくある。

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