抗体カクテル療法のもとになったのは、30年ほど前に開発された、細胞融合法。これにより同一の抗原に対する抗体が大量につくられるようになった。
この「カシリビマブ」と「イムデビマブ」は人工的につくられた抗体で、「モノクローナル抗体」と呼ばれる。トランプ前米大統領は、このカクテル療法を採用し、1週間でコロナを完治させた。
【Q】発症7日以内でないとあまり効果がないといわれるのはなぜか?
【A】「体の中でウイルスが増殖し始めるのが、発症から1週間以内であるためでしょう。臨床試験の結果、重症化や死亡のリスクを7割以上減らす効果があることが分かっていますが、酸素吸入が必要な状態であったり、ECMO(体外式膜型人工肺)などを使用しなければならないぐらいの重症になるとあまり意味をなさない。『抗IL-2抗体』や『ステロイド剤』の投与、あるいは酸素吸入による生命維持に移ります」
新型コロナワクチンの疑問に答える