コロナ第6波に備える最新知識

コロナが落ち着いた今が好機 中高年は浮かれる前に眼科検診を

(提供写真)

 目の中でホコリが舞っているとか、蚊が飛んでいるように見える「飛蚊症」の人も注意したい。

「後部硝子体剥離は、眼球の中の硝子体が加齢と共に水とゼリー状のものに分離して起こります。ホコリや蚊のようなものが飛ぶということは眼球の中に濁りができているということであり、必ずではありませんが網膜がはがれて網膜剥離が起こりつつある、という可能性があります。そのため、眼底を精査して網膜剥離が起きているかどうかを調べる必要があります」

■視界の下から広がる影は危険

 もし、網膜裂孔があれば網膜光凝固術か手術かを選択することになる。

「光凝固術は特定の波長のレーザー光で病的な網膜裂孔を凝固させることにより病気の進行を抑える治療方法です。クリニックなどでもできる場合があります。一方、網膜剥離の手術は眼科治療の中では最も高度な手術治療のひとつで、眼球に小さな穴を3、4カ所開け器具を挿入。出血などで混濁した硝子体や膜様組織を切除して吸引します。どちらを選択するかは網膜剥離が起きている範囲と大きさで決まります」

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