感染症別 正しいクスリの使い方

【水虫】内服の抗菌薬は投与期間が長く、肝機能チェックが必須

写真はイメージ

「白癬」は白癬菌という真菌(カビ)に感染することによって発症する皮膚疾患で、一般的には「水虫」と呼ばれています。水虫と聞くと足の印象が強いのですが、白癬菌はケラチンというタンパク質を栄養源に生きているカビなので、ケラチンが多く存在するところであればどこにでも感染します。

 皮膚以外にも髪の毛や爪を含む全身に起こります。感染部位によって呼び名が異なり、手足の「みずむし」以外にも、頭部にできる「しらくも」、顔にできる「はたけ」、体部にできる「たむし」、股間にできる「いんきんたむし」、爪にできる「つめみずむし」などがあります。

 水虫の種類や部位などによって治療期間は異なります。ただ、いったん治ったように見えても、菌は活動を休止しているだけですので、症状がなくなったあとも1カ月程度は根気よく治療を続けることが重要です。特に爪の水虫は塗り薬だけではなく内服薬による治療が必要となるケースも多く、治療期間は3カ月程度が必要とされています。

1 / 3 ページ

関連記事