「梅毒」が急増中! 実際の感染者数は報告を大きく上回る可能性

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「さらに、梅毒には採血でできる2つの抗体検査があるのですが、過去に梅毒にかかったことがあれば、現在梅毒でなくても陽性と出ますし、梅毒のごく初期では2つの抗体検査ともに陰性となる。抗体がすべて陰性にもかかわらず明らかに梅毒の患者を、私は何人も見たことがあります」

 梅毒かどうかを診断するには、抗体検査の結果だけに頼らず、患者自身の背景(性風俗の利用歴や従事歴など)と現在の症状を重要視する。これは、経験を積んだ医師でないとできない。

 梅毒に感染しないよう、不特定多数の人との性行為を避ける。性感染症リスクの低い性行為に努める。そして、疑わしき症状があれば、速やかに調べる。

 なお、梅毒の検査は多くの自治体の保健所などでも、HIV(エイズウイルス)の無料匿名検査と同時に受けられる。

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