恐らくは後半の2つの要因がミックスされた結果だろうと思います。
社会的要因という点では、男性は仕事でストレスを抱え、家庭にいる女性に比べて過酷だと言う人もいますが、子育てや親の面倒など自由度の少ない女性が、必ずしも男性に比べて有利な扱いを受けていたとは考えられません。男女平等が長く主張されているように、むしろ男性の方が優遇されていた面も多かったのではないでしょうか。
生活習慣でいえば、男性の方が女性に比べ飲酒や喫煙、暴飲暴食、冒険的行動など寿命を押し下げる行動をしがちです。とはいえ、平均寿命における男女差の一番の要因はもともと女性の持っている力、すなわち生物学的要因だろうと思います。人間に限らず動物はオスよりメスの方が長寿であること、同じ生活環境だと思われる欧米の宗教団体の中でも明らかに女性の方が長寿であること、がんなど病気になっても女性の方が長く生きる傾向にあることから推測されます。
健康の「素朴な疑問」