ではなぜ男性より女性の方が生物学的に強いのでしょうか? その原因は、女性ホルモンは免疫を活性化させるのに対して、男性ホルモンは免疫力を低下させる働きがあるからだといわれています。つまり、男性に比べて女性の方が病気になりにくいからだというのです。
では、男性同士でも男性ホルモンが多い人と少ない人とでは男性ホルモンの分泌量の違いがあるので、寿命に差があるのではないか、との疑問が生まれます。しかし、男性ホルモンが多いとされる、性欲の強い人や薄毛の人が必ずしも短命というわけではありません。男性ホルモンの多い男性は、肥満になりにくく糖尿病などになりにくいからです。
(弘邦医院・林雅之院長)
健康の「素朴な疑問」