そもそもコンゴ民主共和国、カメルーン共和国、中央アフリカ共和国などのサル痘ウイルスのエンデミック国では、サル痘の患者は結膜炎を含めた重篤な合併症を発症することが報告されている。
例えば、厚労省の検疫所サイト「FORTH」に掲載された「複数国(非エンデミック国)におけるサル痘の発生について-更新2」の中で、<エンデミック国での合併症としては、二次的な皮膚細菌感染、脱水、結膜炎、角膜炎、肺炎、敗血症や敗血症性ショック、まれに脳炎や死亡があります。したがって、治療は、必要に応じて、臨床症状の管理、栄養・水分補給状態の維持、合併症や後遺症の予防に重点を置く必要があることになります>と書かれている。
■感染経路は性交渉とは限らない
日本人がサル痘を軽く考えてはいけない理由は他にもある。それは、日本で梅毒が急速に感染拡大しているからだ。