認知症を予防する補聴器のすべて

びっくりの超小型補聴器が登場 じっくり見てもわからない

パッと見ではわからないくらいの超小型タイプも

 現在、補聴器もさまざまな種類があり、それぞれ性能も違っています。

 しかもその性能は年々進化しているのです。

 ここ数回、当欄で私が驚いた最新式補聴器を紹介してきましたが、今回の補聴器は、そのサイズに驚きました。耳の奥に入ってまったく見えないのです。超小型で耳穴型の補聴器で、「CIC(Completely In Canal)」や「IIC(Invisible In the Canal)」と呼ばれています。ちなみにIICはまったく見えない補聴器という意味になります。

 耳をじっくり見ても見えない。耳たぶを引っ張って奥までのぞき込んで、やっと見えるくらいなのですから。

 ここまで目立たなければ、現役でお仕事をされている方にとって、補聴器をつけていることが他の人から知られることもありません。

 ちなみにこの耳穴型は、既製品もありますが、使う方の耳穴の形に合わせて作るオーダーメード製品も市販されています。

1 / 2 ページ

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

関連記事