コロナ第7波に備える最新知識

10歳未満のワクチン接種をどう考えるべきか? 公表データから考察する

10代接種は珍しくなくなったが…(C)共同通信社

 ただし、そのトレンドといえば6月22~28日(合計1万8284人)、6月29日~7月5日(同2万6995人)、7月6~12日(同5万5968人)、7月13~19日(同8万2696人)、7月20~26日(同15万4150人)と急増したものの、7月27日~8月2日(15万5528人)、8月3~9日と3週連続15万人台で、増加のスピードは落ちている。

「成長過程にある10歳未満の子供たちは新型コロナウイルスが侵入するための受容体が少ない。そのため比較的多くのウイルスに暴露しなければ感染しなかったデルタ株流行期での感染者数はわずかでした。しかし、少ないウイルス量でも感染するオミクロン株流行期では、ワクチン接種もほとんどしていなかった10歳未満の子供の間で新規感染者が増えるのは自然なことです。ただし、急増したということは感染の結果として早く集団免疫を獲得し、他の世代より早く収束する可能性もあります。実際に人口当たりの感染者数は若い世代ではすでにピークを越えています」

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