60歳からの健康術

性感染症編(8)梅毒だと入所できる老人ホームが限られる可能性も

写真はイメージ

 つまり、梅毒に感染したことのある人は治療済みでも一生涯、過去歴が残るということだ。

「梅毒検査(抗体検査)で高齢者が陽性になった場合、問題は感染力がどの程度あるか、です。治療済みならいいのですが、そうでない人の場合はそれを測ることは難しい。ただ、梅毒の感染は主に性交渉で起こるため、日常生活を送るうえでの感染力はかなり低いと考えられます。しかし、施設によっては認知症高齢者同士が性交渉を行ったとの報告もあり、梅毒のある高齢者の入所を避ける施設もあります」

 年を取っても元気なのはいいことだが、夜の元気には注意したいものだ。

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