「何か変…」が低血糖のサイン 対策が遅れれば認知機能低下のリスク

食事時間が遅れて低血糖になることも

■繰り返すうちに自覚症状が出にくくなる

 低血糖対策として、まずは自身が日常的に低血糖を起こしていないかどうか、確認が必要だ。

「ある患者さんで、『昼食前に頭痛がする。昼食を食べたら治る』とおっしゃる方がいました。24時間持続して血糖値を測定する持続血糖測定器を装着してもらったところ、昼食前に軽い低血糖を起こしていました。聞くと、その方は午前中に畑仕事をしており、季節的にいつもより仕事量が多く、それで低血糖を起こしていたのです。ご本人は熱中症だと思っていたようでした」

「あの症状は実は低血糖だった」と自覚できれば、食事時間や食事量の調整で対応できる。「何か変だと感じたら補食を」と前述したが、「何か変」というサインを見逃している人もいるので、ちょっとでも体調不良があれば、糖尿病でかかっている医師に相談する。

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