「何か変…」が低血糖のサイン 対策が遅れれば認知機能低下のリスク

食事時間が遅れて低血糖になることも

「もうひとつの手段としては、持続血糖測定器の装着です。血糖の変動が一目瞭然で、そのときの行動を振り返ることで、低血糖を起こしやすい行動パターンをチェックできます。行動変容のきっかけにもなります」

 持続血糖測定器は3種類あり、1型糖尿病か2型糖尿病か、2型糖尿病ならどんな治療か、によって、保険適用で使える機種が異なる。機種によっては、低血糖を起こすとアラームが鳴るものもある。

 低血糖は、「食事の量が少ない・食事時間が遅れた」「運動量が多すぎる・空腹時に激しい運動を行った」「糖尿病の薬を変えた」「インスリン注射量が不適切だった」といったときに起こりやすい。

 とはいえ、「仕事に熱中していたら、いつの間にか食事時間が遅くなっていた!」「思っている以上に運動量が多かった!」ということは往々にしてあるだろう。

「糖尿病の治療中の人ならだれでも低血糖を起こすリスクがあるのです」

 注意しすぎるに越したことはない。

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