60歳からの健康術

粗暴化する高齢者の性欲制御術 70歳以上の暴行検挙人員は10年で2倍

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 年を重ねるごとに、まるく、穏やかになる人もいるが、その多くは他人とのコミュニケーションが豊富で、思考がパターン化されにくいという。

 困ったのは高齢者のわいせつ犯も増えていることだ。前述の資料による平成23年と令和2年の比較では、年齢層別強制性交等検挙人員では60歳以上が44人から60人に。同強制わいせつ検挙人員が60~69歳では185人と同数だが、70歳以上は74人から192人に増えている。

「大前提として元気な高齢者が増えてきたことがあります。パートナーに求めても性交痛などから敬遠されている人が多いこと、アダルト動画が氾濫して情欲を起こしやすいこと、その一方で脳の機能が衰えて、節度を維持できなくなったこと。高齢者が現役時代の頃に比べて、社会が性的問題に寛容ではなくなったことに気づかない者が増えていることもあるようです」(林雅之院長)

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