その結果、筋トレをすると、がんや総死亡などのリスクが10~17%低下。がんや総死亡についてのリスクが最も下がる筋トレの時間は週30~60分で、週130~140分を超えるとリスクは高い値を示しています。つまり、筋トレをやりすぎるのはダメで、ほどほどがいいのです。
筋トレとがんの関係は十分に解明されていませんが、生理活性物質のマイオカインが関係していると考えられます。これは筋肉が収縮するときに分泌される物質で、数十種類が見つかっていて、その中には外敵から身を守る免疫力を上げたり、抗がん作用が認められたりするものがあるのです。
がん患者さんもそうでない方も、スクワットや腕立て伏せなど適度な筋トレをお勧めします。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵