がんと診断されると不安が募り、気分が落ち込みます。さらに治療中は肉体的なつらさも重なって、運動不足に拍車がかかることが珍しくありません。
「いつものルーティンコースの半分を倍の時間かけて歩いてみたら、いやはやなんとも体力、落ちてましたぞぉー」
ブログにこんな投稿をしたのは、ステージ3の食道がんで闘病中の秋野暢子さん(65)です。放射線と4クールの抗がん剤治療を受けるため、6月から入院生活がスタート。放射線と3クールの抗がん剤治療を終え、いまは4クール目の開始に備えて自宅療養中に体力づくりでウオーキングに励んだときの感想だそうです。
秋野さんの心掛けは素晴らしい。がん患者さんはぜひウオーキングに加えて、軽い筋トレを続けてほしいと思います。
海外の研究では、治療中の身体活動量は、診断前の1割に激減。治療後も同2~3割程度しか回復しないと報告されています。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵