90歳の心不全、心筋梗塞を患う女性患者さん。実は数カ月前にも在宅医療を検討され、ご相談をいただいていたのですが、その時は体調も良く、通院しながら投薬により調整することに落ち着きました。
ですがここにきて、かかりつけ医師の勧めで在宅医療を導入することになりました。従来通り外来受診は継続するものの、緊急時の連絡先の確保の目的もあり、また今は元気でも年齢的に、いつ何があるかわからないことから、私たちの診療所へ連絡があったのです。
「こんにちは、医師の○○と申します。体調どうですか?」(私)
「はい、まあまあです!」(患者)
「ベッドは普通のベッドで、手すりは手作りです。入院先の先生にはいきなり歩かせることは相当な問題だって言われたんですよね。びっくりしちゃって」(息子)
老親・家族 在宅での看取り方