咳、痰、息苦しさ…それらの症状なら呼吸器疾患「COPD」の可能性あり

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■治療に漢方薬を使うケースも

「フレイル(虚弱)も招きます。COPDは動けば動くほど息が苦しいので、動かなくなる。すると運動能力が低下し、骨格筋が衰え、ますます動いた時の呼吸困難が悪化し、抑うつ状態となって生活の質が下がる」

 COPDになると呼吸機能の低下をカバーするため、呼吸筋を一生懸命動かすようになるので呼吸にかなりのエネルギーを使う。健康な人で呼吸に使うエネルギーは1日50キロカロリーだが、COPDでは500~600キロカロリー。加えて、膨張した肺が胃袋を圧迫し食欲不振となる。エネルギーを使う上、食べられないのだからフレイルが一層進む。

「フレイルになるとCOPDの予後が悪い。併存症の悪化や死亡のリスクも高める。COPDの早期発見、早期治療とともにフレイル対策も重要」

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