ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨のカルシウムを正常に保つ働きがあるので、すなわち、ビタミンD不足はカルシウム不足につながり、骨がもろくなる骨粗しょう症になる恐れも。
では自覚症状にはどんなものがあるのか。個人差がありますが、むくみや疲れやすさやだるさ、尿量が減る、頻尿、尿の泡立ち(腎臓から異常にタンパクが漏れる病気になると認められる症状)、貧血などの症状が現れる人が多い。
ただ、だるさは、腎機能低下が軽度の場合はあまり起きません。それから、便秘を訴える人もいます。
腎機能の低下に伴い、善玉の腸内細菌の減少や腸管血流の障害が起きて便秘症状が出ることがあります。
よく患者さんから「痛みは出ますか?」と聞かれますが、腎機能が低下しても痛みが出ることは少ないです。ただ、腎臓の感染症である腎盂(じんう)腎炎や尿管結石では痛みが生じることも。
健康長寿のカギは腎臓にあり