もちろん、コロナそのものへの不安を興奮と置き換えるのは難しいですが、生活や仕事の中で抱える不安においては、ブルックスの研究は役に立つはずです。
また、リスボン大学の著名な神経学者・ダマシオは「感情を抑制することが、より良い決断につながるというのは間違いだ」と話しています。不安な状態にあるからこそ、状況をより客観視できるわけで、“不安は知性の証拠”でもあるのです。
「『不安』があなたを強くする 逆説のストレス対処法」では、このように私たちが思い込んでいる「負」のアクションや考え方が、実はそうではなく、「武器」になることをまとめています。
人は、バイアスというフィルターなしに物事を捉えたり考えたりできません。しかも厄介なのは、バイアスという色眼鏡は何重にも重なっていて、一人一人が違うバイアスのセットで世界を見ています。本書が、あなたの「思い込み」に異なる息吹を吹き込む一助になっていただけたら幸いです。
科学が証明!ストレス解消法