東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学では膝の痛みに対してどのようにアプローチするのか

渡邊靖弘氏(提供写真)

 膝の痛みにはツボの刺激も有効です。

 膝のお皿のすぐ下にある外側と内側のくぼみである内膝眼と外膝眼があります。ここを親指と人さし指をあてて気持ちいい強さで10秒、3セットくらい、じっくり押してみましょう。

 また膝の外側の皿の出っ張った骨から、指3本分上を押して凝っているところにある梁丘というツボに、手のひらを当てて少し強めの圧で円を描くように5~6周を3セット行うと緊張が緩み、膝回りの血行がよくなり歩行がしやすくなります。

 膝に痛みがあるとつい動くのもおっくうになりがちですが、安静にしているのは逆効果。関節は動かさないでいると萎縮してしまいます。そうならないためにも、日頃から運動で膝関節の周りにある筋肉を柔軟に保つことを心がけましょう。

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渡邊靖弘

渡邊靖弘

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員、日本伝統鍼灸学会理事、和ら会会員、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。

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