新型コロナを終わらせろ

コロナ禍で増え続ける「自殺」は3月が最も危ない…10代20代も増加

おしゃべりする機会を増やすことが大事

 学生・生徒の自殺も令和元年は888人だったが、令和2年には1039人と151人も増えている。令和3年も1031人となっており、令和4年は1058人(うち小学生17人)にまで増えている。公衆衛生に詳しい岩室紳也医師が言う。

「自殺者が増えているということは、その予備軍は何倍も多く、思い詰めている人が非常にたくさんいるということでしょう。その一因は表情を見せあう会話の減少ではないでしょうか? おしゃべりは社会との接点をつなぐ窓口です。コロナ禍で若い女性の自殺が増えたことが話題になりましたが、元来、女性は男性に比べてコミュニケーション力が高く、自殺する人は男性の約半分。コロナ禍で女性の自殺が増えたのは、集まっておしゃべりすることがしにくくなったからでしょう。若い人の自殺が増えたのも、おしゃべりできないことで無意識のうちに悩みを解消する機会が減り、孤独感や不安感、将来に向けての焦燥感や絶望につながり、死を選択するとも考えられます」

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