新型コロナを終わらせろ

コロナ禍で増え続ける「自殺」は3月が最も危ない…10代20代も増加

おしゃべりする機会を増やすことが大事

■おしゃべりをしよう

 英国では「現代の公衆衛生上、最も重要な課題のひとつ」として、18年に世界で初めて「孤独担当大臣」を設けた。孤独は肥満や1日15本の喫煙以上に体に悪く、孤独な人は社会的なつながりを持つ人に比べて天寿を全うせずに亡くなる割合は1.5倍に上るとの調査結果などが発表されたからだ。英国では孤独解消のひとつとしてコーヒーチェーン店内に知らない人同士が囲む専用の「おしゃべりテーブル」を設置しているという話もある。

「政府は自殺防止というと電話やネットでの相談窓口を増やすことに躍起になっていますが、自殺を考えている人は自分で打ち明けられないからこそ悩むのであって、根本的な対策にはなりません。大事なことは、孤独、孤立を感じる前におしゃべりを通じて社会との接点を増やす機会を設けることです。そのためには、まず新型コロナ感染の重症化リスクが低く、健康な人からマスクを外し、対面しておしゃべりする機会を増やすことではないでしょうか? 持病があったり、リスクがある人と話すときは、距離を保つとか、飛沫を浴びないよう斜めに座るといった工夫をする必要がありますが、会話だけでは伝わらない表情や振る舞いによるコミュニケーションを復活させるためにも、マスクを外して対面でおしゃべりするべきだと思います」

3 / 4 ページ

関連記事