東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学では「生理痛」にどう対処する? 2つのタイプがある

生理痛を悪化させる因子を意識して避けることも大切(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 他にもこの「不通則痛」と「不栄則痛」が入り交じるタイプの生理痛もあり、その場合は上記漢方薬を2処方以上服用したり、腰背部のツボをも加えたりします。

 ただ注意しておきたいのは、重症の生理痛の中には子宮筋腫など何らかの病気があって起こる「器質性月経困難症」があるということ。その場合は痛みを止める治療と並行して、原因となっている病気を治療する必要があります。

 また生理痛を悪化させる因子とされている運動不足、冷えやストレス、喫煙などは意識して日頃から避けることも大切です。

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王瑞霞

王瑞霞

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。中国山東中医薬大学卒業。中国北京中医薬大学大学院修了。日本大学医学部医学博士。鍼灸師、登録販売士。

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