ですから治療法がはっきりとは定まっていませんが、たとえば手術と判断されると、胃の上部と食道の下部を切除すれば十分で、胃がんで胃を全摘するほどの大がかりではありません。術式も、食道がんでは、右胸部と頚部、上腹部を開きますが、前述の手術なら開腹のみで、相対的に体の負担が少ない。
抗がん剤を使うケースでは、扁平上皮がんなら食道がんの治療に準じて5-FUとシスプラチンを、腺がんなら胃がん治療に準じてTS-1とシスプラチンを使います。
扇さんのご冥福をお祈りします。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵