10人に1人が「爪水虫」分厚い爪や濁った爪があれば皮膚科へ…転倒リスク2倍との報告も

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 爪白癬はたいていの場合、足白癬(足の水虫)から始まる。足の指の間に水疱ができ、かゆくなり、皮が剥ける。最初は自覚症状があるが、慢性的に足白癬ができるとかゆみがなくなり、症状がないように思い放置してしまう。そのうち白癬菌が爪の下に入り込み、爪白癬へと発展する。

「爪白癬で爪が分厚くなり、切りにくくなっても、痛みがなければ問題ないとしてしまう。また、人の足の爪がどうなっているかまで普通は見ておらず、自分の爪しか知らなければ、それが正常だと思ってしまう」

 さらに放置すると、爪白癬は進行し、爪が変形。床からの圧力をうまく受けられず、体を支えることが難しくなり、転倒リスクが高まる。爪が肥厚すると転倒リスクが2倍高くなるという報告もある。糖尿病がある人では、爪白癬の2次感染で足の壊疽を起こし、切断を招くことにもなりかねない。

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