「性感染症は、性器から性器への感染だけではありません。性器から咽頭、咽頭から性器への感染もある。咽頭から咽頭へ感染し、そこから性器へ感染させるケースもあります。(ペニスを)挿入しなくても、コンドームを装着していても、オーラルセックスをすれば、感染リスクがあるのです」
「彼女・彼一筋」という人も、性感染症のリスクから逃れられない。
「性感染症は、自覚症状に乏しいものもあります。咽頭感染はまさにそうですし、性感染症の中で最も多いクラミジアは、無症状または軽症で本人が気づいていないことがあるのです」
妊婦健診で、妻にクラミジア感染が判明。夫婦双方が「浮気をしていない」と主張--。どちらかが嘘をついていることももちろんあるが、そうではなく、過去の彼女・彼から感染し、無症状のため気付かずに至った、ということもあるのだ。