「顎関節症」を治すために知っておきたいこと 原因は何か?

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 厄介なのは、顎関節症の治療に力を入れて行っている歯科が多くはないということ。特に音だけで痛みがない顎関節症では、歯科医にかかっても顎関節症の治療はせず放置されてしまうこともある。しかしそれが、全身の不調を引き起こしてしまう可能性がある。

「顎関節症があれば、何でそれが生じているのか。噛み合わせが問題ならその矯正が不可欠です。また、今は良くなっても、ストレスが生じればまた顎関節症がひどくなることも。だから私は完治を目指すというより、生活に支障が出ないところまで症状を抑え、今後はうまく付き合っていく方向で治療にあたっています」

 疑う症状があるなら歯科へ。ただし、最初に顎関節症の治療をやっているか確認する。今西院長は顎関節症の治療の目安を3カ月としているそうだが、治療を受けているのに3カ月を超えて何の変化も見られなければ、セカンドオピニオンを受けるか、思い切って違う歯科に替えるか。念頭に置いておこう。

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