「顎関節症」を治すために知っておきたいこと 原因は何か?

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 顎関節症を引き起こす要因は多岐にわたる。

「代表的なのは、噛み合わせの不正、歯列の不正、度重なる歯の食いしばりや歯ぎしり、そして悪習癖です」

 悪習癖とは、左右どちらかに偏って噛む癖がある、頬杖をつく、体のどちらか一方を下にして寝る癖がある、など。コロナのマスク生活で、マスクと口の間に隙間をつくろうと変に顎を動かす癖がつき、顎関節症の症状が出てきた人も。

「うつむいてスマホを長時間見ている人では、上下の歯が接触しがち。本来、上下の歯は離れており、接触するのは物を噛む時とのみ込む時だけ。接触時間は1日20分程度といわれており、接触したまま長時間過ごすと、顎にかなりの負荷をかけます。これも顎関節症の要因です」

 さらにはストレス。受験シーズンに「顎が痛い」と訴えてくる学生が増えるそうだが、「合格すると、顎の痛みがなくなる人は結構います」。

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