科学が証明!ストレス解消法

「暗記」はシチュエーションと結びつけて行うと効率がいい

何かと紐づけることで記憶を強化

 初対面のときに「鼻毛が出ていた」だけでも、その人を覚えやすくなるのは、記憶を呼び起こす動線が複数あるため忘れづらくなるわけです。

 ですから、語学を学習するなら、歯磨きやトイレなどルーティンのアクションにインプット作業を重ね合わせれば一石二鳥でしょう。その上でシンプルなものに関しては睡眠学習を取り入れてみるといいのではないでしょうか。

 ただし、米ハーバード大学の研究では「睡眠時間を6時間以上取ることが望ましい」と示しています。睡眠中に脳内で整理された情報が記憶として定着するには十分な睡眠時間を確保する必要があり、4~5時間の短時間睡眠では体内時計が崩れやすくなるとクギを刺しています。

 長い時間をかけてダラダラと勉強したり、徹夜をしてまでインプットしたりするのは逆効果。睡眠学習に期待する以上に、まずは自身の睡眠の質を見つめ直す。これも大事なプロセスであることをお忘れなく。

3 / 4 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事