老親・家族 在宅での看取り方

薬でかえってツラくなっていないか? 見直しでQOLが向上する

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「昨晩かなり痛みが強かったようですが、今の痛みはどうですか?」(私)

「昨日の痛みは、だいぶおさまりました」(患者)

「痛みの程度を1から10で表すとどのくらいですか?」(私)

「4とか5ぐらい」(患者)

「それは結構痛いですね。息苦しい感じはありますか?」(私)

「喘息なので常に息苦しい感じはあります」(患者)

「脈は速いですね」(私)

「甲状腺機能異常なんですよ。その影響で脈が速いみたいです」(患者)

「今一番痛みが強いのはどこですか?」(私)

「背中です」(患者)

「普段の痛みが強いようなので吐き気止め薬のベースの量を増やしたほうがいいかもしれませんね」(私)

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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