尾上院長が懸念しているのは、こうした女性は孤立しており、性感染症を診てくれる病院は治療の実際を知らず、病気を放置していることだ。「私の患者さんにも東北から東京に来て初めて風俗の仕事を始めたという女性がいますが、異変に気づいてクリニックにたどり着くまで3カ月以上かかっています。理由は、住まいと職場の往復で、孤立しているからです」 貧困と風俗と梅毒。21世紀になっても不幸の連鎖は変わらない。
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