「交感神経節切除術は難易度の高い手術。左右両側を同時に、日帰りでできるレベルではない」
山本院長は、必ず片側ずつしか行わない。
「交感神経節切除も遮断術も、手術後の副作用として、お腹、腰、お尻、太ももに多くの汗が出る代償性発汗がつきもの。ただし、きちんと交換神経節を切除していれば、大抵は次第に治ります」
まず片側切除で患者さんに代償性発汗を理解してもらう。その上で、1年ほど経過観察し、もう片側の切除を行う。
「これまで施術した例では、片側切除後1年ほどで、手術していない側の汗が少なくなった患者さんが2割ほどいます。両側の切除が本当に必要か、その見極めのためにも、片側ずつの切除にしています」
交感神経節切除術は保険適用とはいえ、負担額が約12万円かかる(片側の金額、3割保険の場合)。慎重に病院選びを行いたい。