いつまでも健康ではいられない…今から備えておくべき「3つのこと」

手前から丸尾さん、戸牧さん、有岡さん、西村さん(提供写真)

 新たに異変が起きたのは、その年の12月30日午前3時過ぎだ。

「入浴し、湯を抜いて浴槽を洗い立ち上がろうとしたら、足が踏ん張れない。『湯を抜いて浮力がないからや』と湯を張っても無理。美容院の予定があり、朝9時にフォーエバーレディースの仲間が来ることになっていました。お湯が冷めないように追いだきをし、迎えを待ったのです」

 8時、フォーエバーレディースの有岡陽子さんが丸尾さんを発見。しかしギックリ腰治療中で対処できない。連絡を受けて駆け付けたほかの2人、西村早苗さんはペースメーカーを入れたばかりで、最終的に最年長で当時80歳の戸牧一枝さんが渾身の力で引っ張り上げ、要支援2でレンタルしていた車椅子へ乗せ、病院へ急行。CT検査で慢性硬膜下血腫と診断され、手術となった。

 慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨内の硬膜と脳の表面の間に血液がゆっくりとたまっていく病気だ。

「症状として『足の重だるさ』『昼間の異常な眠気』『ぼーっとする』『てんかん』などがあると聞き、すべて納得がいきました。主治医からは、慢性硬膜下血腫は『転倒で頭を打って』というイメージが強いが、私のように頭を打っていなくても起こる可能性があると言われました」

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