科学が証明!ストレス解消法

“先延ばしグセ”をなくすには「そうしたくなる」環境をつくればいい

写真はイメージ

 ①衝動性(悪い結果になるかもしれない行動を深く考えずにしてしまう)②セルフモニタリング(自分が他人からどう見られているかを気にする)③計画と整理④行動の切り替え⑤課題開始⑥課題の進捗の監視⑦感情のコントロール⑧ワーキングメモリー⑨一般的なきちょうめんさ。

 少し分かりづらいものもありますが、これら9つの制御・実行能力不足が“先延ばしグセ”と関係していると、この研究では主張しています。

 では、“先延ばしグセ”を解決する方法はあるのか? スウェーデンのストックホルム大学のローゼンタールとカールブリングは研究の結果、“先延ばしグセ”の改善策(2014年)を次のようにまとめています。

 ①すぐに得られる喜びや報酬がある②他の行動の選択肢を減らす③失敗への不安を取り除く──この3つが効果的だと、研究ではうたっています。

2 / 4 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事