科学が証明!ストレス解消法

“先延ばしグセ”をなくすには「そうしたくなる」環境をつくればいい

写真はイメージ

 たとえば、「明日中に資料を完成させなければいけない」という課題があった場合、ダラダラとし始めてしまう前に①②③を取り入れてみる。
<①すぐに得られる喜びや報酬がある>は、「資料を完成させたご褒美として、晩ご飯においしいお酒を飲む」と報酬を設定する。これは脳の報酬系を働かせて、やる気を入れる方法とも置き換えられます。
<②他の行動の選択肢を減らす>は、「資料作成に取りかかる」という状況のみをつくり出すために、ワーキングスペースに移動する、あるいはスマホの電源を切るなど、集中せざるを得ない環境にすること。
<③失敗への不安を取り除く>は、「上司に怒られたらイヤだな」といった不安によって後回しになっているなら、それを緩和する方法を事前に用意するのです。

 つまり、“先延ばしグセ”の改善策は「そうしたくなる」あるいは「そうせざるを得ない」という状況や環境をいかにしてつくり出せるかがポイントというわけです。「明日でいいや」と思ってしまったら、ぜひ①②③を思い出してみてください。

3 / 4 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事